ハート形の家紋!?実は可愛い家紋の世界

どこか取っつきにくいような、堅い印象を与える家紋。
実は可愛い家紋も沢山あるのご存知でしたか??

家紋は2万種類以上存在する

文献によっては2万5千とかそれ以上存在すると言われている家紋。
元々は識別のための目印として使われていた家紋ですが、いつの間にか家を表すマークとなりました。
2万を超える紋が存在するわけですから、中には可愛らしいものもあります。
少しでも家紋に親しみを感じて貰えたら幸いです。

ハート型??を組み合わせた片喰紋

片喰とは、クローバーに似たハート形の植物です。曲線が柔らかさを感じる紋。
片喰
実は9月の和風デザイン勉強会のバナーに片喰を使っていました!
バナーに使っているのは、「糸輪に覗き片喰」と言います。
↓こんなバナーでした。
勉強会バナー

徳川家の葵の紋も実はハートが隠れてる!

水戸黄門で有名な徳川の葵の紋。一見渋いこの家紋も良く見るとハートが隠れています。
葵
葵の描き方チュートリアルはこちら

他にもトランプのスペードに似ている葵や、「細輪に豆葵」と言って、通常の和より細い和の中に小さく葵を配置したものもあります。
※小さく配置する事を「豆」と表現します。

ハートと言えば!桃の紋もあります

古くから桃は寿命を延ばす果物と言われています。縁起の良い紋である桃は家紋にも多く用いられました。
桃

生まれ変わりの象徴 蝶の紋

優美な蝶は公家、武家ともに人気の紋様でした。蝶の紋は複数バリエーションがあるのですが、元々、蛾がモチーフだったのでは?という説もあります。(実際は定かではありません)。そいう言われると、蝶より蛾っぽい気もしますが・・。
蝶
江戸時代には300家以上が蝶の紋を使っていたと言われています。揚羽は平家の紋としても知られています。蝶は蛹の時と、蝶に羽化した時の姿が大きく違う事から生まれ変わりの象徴として好まれました。

ひよこみたい!?水辺にいる千鳥

千鳥とは水辺に生息する小型の鳥の事です。古くから愛されている文様ですが、現代のロゴにもマッチするモダンな紋。
千鳥

江戸時代以降に広まった ひょうたん

こんな家紋もあるんです。瓢箪(ひょうたん)は水や酒を入れる容器として使われました。
瓢箪
また、瓢箪を容器とした加工したものを「瓢(ふくべ)」とも呼びます。この瓢の音から、副音として、縁起を担がれました。

笑っているみたい!?光琳梅

画家の尾形光琳の画風を真似た梅です。梅なのにどこか愛嬌がある紋。
光琳梅

雪の結晶を図案化した 雪紋

雪が多く降った年は豊作になると言われていました。
雪
江戸時代に「雪華図説」という雪の結晶を紹介した本が作られ、雪紋の種類も増えました。