シリーズ最終章「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」レビュー

ジュラシック・ワールド 新たなる支配者

イナゴが怖すぎるシリーズ最終章。
恐竜のDNAを解析すれば人類に多大な利益をもたらす…?進化の為の犠牲は仕方ない?善悪の基準は何なのか考えされる作品。
大迫力の恐竜達も見応えたっぷり。

あらすじ(公式サイトより)

〈ジュラシック・ワールド〉のあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは、世界中へと放たれてしまった。
あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェン(クリス・プラット)とクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は、人里離れた山小屋で暮らしていた。そこで二人が守っているのは、14歳になったメイジー(イザベラ・サーモン)、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女だ。
ある日、オーウェンは子供を連れたブルーと再会する。ところが、何者かによって、ブルーの子供が誘拐される。オーウェンはブルーに「俺が取り戻してやる」と約束し、クレアと共に救出へ向かう。
一方、サトラー博士(ローラ・ダーン)は、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人バイオシンをある目的から追っていた。そこへグラント博士(サム・ニール)も駆けつけ、マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)に協力を求める。
人類と恐竜の共存の前に立ちはだかる、バイオシンの恐るべき計画とはー?
オーウェンとクレア、そして3人の博士は大切な命とこの世界の未来を守ることが出来るのか?
(ジュラシック・ワールド 新たなる支配者公式サイトより引用)

ネタばれあり:恐竜たちと共存する世界

本作品では有無を言わさず襲い掛かる獰猛な恐竜も登場するが、人間と意思疎通を行う恐竜も存在する。
オーウェンは恐竜の調教に成功した人物として描かれているが驚くべきは、軽装で恐竜に近づいていること。
普段着で?恐竜に?しかも手を伸ばしているという無防備さ。この手をかざす仕草が重要っぽいが相手が犬であるかのように近づくいている事に驚く。

人間と心を通わせている恐竜は「普通の」動物たちと変わらない。とりわけ赤ちゃん恐竜については愛らしさで溢れている。
恐竜と人間は共存できるのでは?そんなハートフルなひと時が流れたかと思えば、殺人兵器として訓練された恐竜達が登場する。
狙った獲物はどこまでも追いかけてくる。自動車などもろともしない。
最新技術が真っ先に軍事利用されている事にリアリティを感じた。
本作では獰猛な動物の恐ろしさを目の当たりにすると同時に、人間の浅ましさもありありと描かれている。

科学技術の発展と犠牲

人間の都合で、可愛がったり兵器にしたり、その過程で環境破壊が起こる。生態系が乱れる・・・。

恐竜のDNAを解析すれば、人類の発展に目覚ましい進歩が訪れる。
癌をはじめとする病気の治療に役立てることができる。

それは素晴らしいこと。
ではその為の犠牲には目を瞑るべきなのか?見ない振りをして?正しいのだと洗脳するのか?

本作の黒幕、バイオシン社の上層部は悪として描かれている。
自社利益のために、巨大イナゴを世に放ち、農場を壊滅させるのは常人のする事ではない。

ではクローンを作ることは?クローンの少女メイジーはジュラシック・パーク創設に携わったロックウッドの娘、シャーロットが生み出した人間である。
14歳になり、年頃のメイジーは苦悩していた。自分は何者なのか?実験モルモットなのでは?
しかし、ストーリーの終盤でそうではないと明らかになる。
母は、愛を持ってメイジーを生み出したのだ。

愛があればOKなのか

誕生の根源が愛なら許されるのか?
本作でのセリフだけで判断するなら、メイジーの母親シャーロットは子供を欲しがっていたとされている。
子供が欲しかったのでクローン作りました。子供の病気は遺伝子を書き換えたので問題ありません。

これはありなの?

天才科学者シャーロットがたまたま優しい女性で、愛を持ってメイジーを生み出しただけで、悪用する者が現れるかもしれない。

一方で、この技術が現実化したら需要ありそうだとも思った。
男性不要ならその方法で出産したい。
クローンを生んで都合の悪い部分だけ書き換えたい。

そんな事を望む人もいるだろう。

既にクローン人間の研究は極秘に進められていたとしても何らおかしくはない。
そういう時代が到来している。AIの活躍が目覚ましいが、その先の時代も近々やってくるのだろう。

超優秀な悪が、世界を支配する。そんなフィクションがノンフィクションになる日も十分にあり得るのでは?
恐竜たちが暴れまわる非現実を眺めながら、現実の恐ろしさを想像していた。

作品概要:ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

公式サイト:https://www.jurassicworld.jp/
監督 コリン・トレヴォロウ
脚本 コリン・トレヴォロウ
エミリー・カーマイケル(英語版)
原案 コリン・トレヴォロウ
デレク・コノリー(英語版)
原作 キャラクター創造
マイケル・クライトン
製作 フランク・マーシャル
パトリック・クローリー

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