[ネタバレあり]映画「軍艦少年」の好きなシーン

先月、他の媒体で映画「軍艦少年」のネタバレなしレビューを書かせて頂きました。
試写含めて3回観させて頂き、今回は軍艦少年のネタバレあり版の感想を書き留めておきます。

映画「軍艦少年」美しい情景と葛藤する人物の対比が美しい

まず、ネタバレなしレビューはこちら
参考 映画「軍艦少年」レビュー|旅立つ者の想い、遺された者の想いクリエイターズステーション

あらすじ

長崎・軍艦島の見える街で暮らす、地元の高校に通う海星と小さなラーメン屋を営む玄海。最愛の母を亡くして喧嘩に明け暮れる息子と幼馴染の妻を亡くして酒に溺れる父は互いに反目し、いがみ合っていた。そんなある日、海星は父と母が生まれた軍艦島に二人の大切な物がある事を知る。一方、玄海は妻が祀られた仏壇に一通の知らない手紙がある事に気付くが・・・。(映画:軍艦少年公式サイトより引用)

お気に入りのシーンがあって、是非公開後にネタバレレビューしたいと思っていたのですが、記憶違いかもと不安になり再度見てきました。良い作品は何度みても飽きません。

軍艦少年は傷ついた親子の葛藤がメインのように思えますが、長崎県の美しい風景にも目を奪われます。
是非公開中に劇場でご覧になって下さい。私は断然映画館で観る派ですが、大きなスクリーンで綺麗な映像を観るって贅沢ですよ。

母、小百合のシーンの美しさ

海星(佐藤寛太)の母・小百合(大塚寧々)は闘病の末にこの世を去ってしまいます。
苦しい闘病のシーンも描かれていますが、彼女のシーンはどれも美しい。海星や父・玄海(加藤雅也)の心象風景のようにも感じられます。

二人の記憶の中の小百合はとても綺麗で周りの風景も鮮やかなんです。
対照的に遺された玄海が薄暗い部屋で虫にたかられているのが何とも言えないやるせなさを醸し出しています。

どれだけ小百合を愛していたかという事がありありと伝わってきます。

誰かの為に頑張れる人

海星と玄海は共通点もありますが、そうではない部分もあります。
海星は自分と向き合い、奮い立たせる事ができる少年です。本作品は「自分から逃げないで」というメッセージを感じますが、
玄海は誰かの為に頑張れるタイプだったのかもなぁと思います。

玄海の心の中心にいたのが小百合で、その絶対的な存在があったからこそ強くてカッコ良い玄海でいられた。
ただ、息子の海星としては「じゃあ俺はなんなんだよ!」って傷ついてしまう。
思春期の少年にとって父の情けない姿を見るのは苦しかったことでしょう。

とつさの行動が物語る愛の大きさ

私は不意打ちだったりとっさの行動に人間の本心が出ると考えています。
玄海が親友の巌(赤井英和)に突き飛ばされた時、小百合の遺影も飛んでしまいます。
その時、玄海が慌てて拾い、袖口でゴシゴシと遺影を拭きます。薄暗い部屋でその服何日着ているんですかって言いたくなる状態で。
そんな服でゴシゴシして綺麗になっているのかいないのか分かりません。汚れている可能性すらあります。

でも違うんですよね。綺麗になるとかならないとかではない。
彼女を大切に想うとっさの行動だったのでしょう。まるで幼い子供のようにも見えます。
私はここが一番好きなシーンで、玄海役の加藤雅也さんの熱演が堪りません。
しかもこの描写は原作に無いんです。私は原作との違いを観るのも好きなのですが、「そうきたかー!(泣きながら拍手)」となりました。

kino cinéma横浜みなとみらい

今回訪れたのは横浜みなとみらいにあるkino cinéma横浜みなとみらい。
一階に本屋とスターバックスが入っており、本と映画好きには溜まりません。初めての場所だったのですが、少しサブカル的な雰囲気もある小さな映画館で素敵な場所でした。

残念ながら軍艦少年の上映は終了しているのですが、また足を運んでみたいと思います。

kino cinéma横浜みなとみらい
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい4-7-1
みなとみらいミッドスクエア2F(TSUTAYA横浜みなとみらい店2階)
https://kinocinema.jp/minatomirai/