2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、真の日本文化を世界に発信するプロジェクト「東京江戸ウィーク」。
東京上野で開催された記念すべき第一回に足を運んでみました!
和装で楽しむ世界最大規模の縁日「東京江戸ウィーク」
2016年9月22日(木祝)~25日(日)に東京都の上野恩賜公園 噴水前広場で開催された東京江戸ウィーク。江戸を再現した世界最大級の縁日を楽しんできました。
まずは入り口。大きな暖簾とゲートががお出迎え。
入口の横には、NTTによる変身歌舞伎の出店がありました。ブースはかなり凝ってます。
「変身歌舞伎」は、歌舞伎独特の化粧法である「隈取」と、NTTの研究所が研究開発している人工知能・メディア処理などの先端ICT技術を融合したインタラクティブ展示です。
本展示の内容は2016年5月にラスベガスで行われた歌舞伎公演「KABUKI LION 獅子王」の劇場前にて行われ、好評を博したものです。
東京江戸ウィークでの展示は本邦初公開であり、無料で体験できます。
こちらの展示では、お客さんの顔と歌舞伎の隈取のマッピングを行ってくれます。
鏡の前に立つと、隈取メイクを合成された顔が映し出されます。そして、隣の部屋に移動すると、大きな顔型のオブジェクトに自分の顔がマッピングされ、映し出されるというもの。
そしてゲートを潜り中に入ると、そこは江戸時代をイメージした縁日が広がっています。
江戸通貨の発行
ここでは「円」を使う事はできません。「両」に両替する必要があります。
貨幣価値は円と同じで100円=100両。各お店では「100両になります。」といった感じでお会計を済ませます。
1000両紙幣、500両コイン、100両紙幣があります。
500両だけ気合の入り方が違う気がするんですけど・・・。しっかり重みがあり、貨幣という感じがします。
江戸の雰囲気に拘り、和装を推奨しています。和装特典のあるお店もありましたし、浴衣のレンタルを行っているお店もありました。浴衣レンタル&着付けをしてもらってそのまま持ち帰る事も可能でした。
和装をした海外の方も沢山いました。
撮影スポットもありました。縁日で移動式の和室は珍しいですね。
和装、食、工芸、芸能を軸に様々な日本伝統文化を発信
東京江戸ウィークならではのスペシャルな食
東京江戸ウィークは2020年東京オリンピックへ繋げるイベントという事もあり、スペシャルな取り組みも多々見られました。
食のエリアでは、日本を代表する料理人の方々による特別メニューが提供されました。
私は和食料理人の笠原将弘さんの醤油から揚げを頂きました。中まで味が沁みていて美味しかったです!※一緒に写っている梅のノンアルコールカクテル「江戸小町」は笠原さんのメニューではありません。
他にも、東京美食のフレンチの坂井宏行氏、四川料理の陳建一氏のメニューもありとても賑わっていました。
縁日らしい食も沢山ありましたよ。
気軽に体験できる伝統工芸ワークショップ
伝統工芸に触れる機会がもっと身近にあれば・・・。兼ねてから職人さんの実演や、ものづくり体験の場が身近に増えてほしい。そうすれば、伝統工芸品の良さが広がり易いと思っていました。
なんと東京江戸ウィークに出展しているお店では、気軽参加できるワークショップが複数開催されていましたよ。トンボ玉やつまみ細工、江戸切子などなど。
また、珍しい出店としては、甲冑を着用して写真を撮って貰えるフォトスタジオもありました。
艶やか!迫力!日本伝統芸能エンターテイメント
東京江戸ウィークの敷地内には花道付きのステージがありました。ここでは様々なステージが披露されていました。
ミスター&ミス東京江戸ウィークコンテスト
舞子ショー
芸道殺陣波濤流高瀬道場による迫力の殺陣
邦画全盛期に石原裕次郎、小林旭らを擁した日活株式会社で数々のアクション作品を生み出した技斗師・高瀬将敏が1971年創立。
以後、主宰を高瀨将嗣に継承。多くのTV、映画、舞台に携わる。代表作:映画「ビーバップハイスクール」(東映)、「あぶない刑事」(東映)、仏映画「WASABI」(リュック・ベッソン製作、ジャン・レノ主演)、ハリウッド映画「ラストサムライ」など。
武楽座による演舞
「武の美」をテーマに代表の源 光士郎が創設。GUCCI 4代目グッチオ・グッチ氏初来日記念パーティーのオープニング式典で独演しグッチ氏より「芸術だ」と賞賛される。16万人を動員したブラジル日本祭にて日本代表として公演。日本映画祭inフィレンツェの開幕式典・世界遺産サンタ・クローチェ聖堂、ドイツ国際平和村やザイン城、ブリュッセル、上海など世界各国で公演し、侍文化を軸に日本伝統の美を世界に発信し続けている。
Dur moll(ドゥアモール)&全員でフィナーレ
Dur mollとはドイツ語でメジャー、マイナーという意味。幅広い表現を目指し、クラブにバイオリンという異色の形態で活躍していたが、2006よりGENの右手の局所性ジストニアの悪化などの理由からほぼ休止。その間にできた音楽仲間たちが東京江戸ウィークをきっかけにGENの元に集結し、特別に和楽器(スペシャルゲスト、津軽三味線:山口ひろし(24,25日)、尺八:菊地河山(23日昼、24日))がフィーチャリングした和バージョンで活動を再開する。
最後に
私が行ったのは最終日だったのですが、他の日も豪華ゲストによる様々な催しがあったみたいです。
また、会場の雰囲気だけではなく、ロゴやWEBサイト、フライヤーなど細部まで拘り抜いている事が感じられました。第二回、三回・・・と今後ますます面白くなりそうな予感です!
今回は、伝統面を全面に出している印象を受けましたが、最新技術や流行とのコラボレーションなども増えれば更に世界へ向けて面白い発信ができるのではないかと思います。
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