指貫(ゆびぬき)という裁縫道具をご存知でしょうか?布を縫う際に指にはめて使用します。指ぬきをしていると、針から指を守ったり、背を押して縫い進めるのに便利なのです。
そして、加賀のお針子達が作り伝えたとされる「加賀指貫」がとても美しく、もはや芸術品なのでご紹介します!
機能美と美しさを兼ね備えた加賀指貫
加賀(石川県)と言えば伝統工芸品である友禅が有名です。指ぬきについては、一時は衰退の危機となっていたそうです。しかし、近年その美しさが見直されました。加賀指貫を作る習い事の教室もあるんですよ。
指貫いろいろ
裁縫の際に使用する指貫。ゴム製など安いものでは100円ショップで販売されています。ヨーロッパの指貫は陶器製で可愛らしい見た目のものが多いです。
加賀指貫
この美しい加賀指貫。真綿と絹糸から作成します。私も一度加賀指貫の体験レッスンを受けた事があるのですが、完成できませんでした・・・。
芯に自分の指のサイズに切ったフェルトを巻き付けて作ります。
更に、フェルトの上に真綿を巻き付けます。ゆるまないように軽く引っ張りながら巻きます。
ここまで作るのも、慣れてないと時間がかかります。さらにここから糸で模様を作ります。
複数の色を使って綺麗な幾何学を作るのは、相当時間がかかります。
こうやって丁寧に作られた加賀指貫はまさに芸術品です。素晴らしい伝統技術や工芸品は途絶えることなく受け継がれて欲しいと思います。
最後に。加賀指貫の作家さんが制作・販売しているサイトを見つけましたのでご紹介しておきます。
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