IllustratorとPhotoshopで花火を描くチュートリアルあれこれ -和素材作り-

IllustratorとPhotoshopで花火を描くチュートリアルあれこれ -和素材作り-

夏の風物詩と言えば花火!って事で今回はIllustratorで花火を作ってみました。Photoshopで作ろうか迷ったのですが、Illustratorの回転ツールがとても便利なので今回もイラレメインのチュートリアルとなります。最後にPhotoshopでの着色サンプルも載せました。光の表現はPhotoshopが便利です。

Illustratorの楕円ツールを利用して簡単に花火を描く

photoshopで着色した花火
冒頭でも書きましたが、今回は回転ツールを利用します。使った事がある方は手順が想像できるかもしれませんね。まず一つ目は楕円ツール+回転ツールで作成します。完成形はこちら。
楕円ツール花火完成

  1. Illustratorを起動し、新規ファイルを作成します。[楕円ツールで]任意の大きさの円を描きます。このサンプルでは5pxです。これは放射線状に広がる花火の一番小さい円となります。線なしで塗は[#ffff00]としました。
    手順:5pxの円を描く
  2. 再び楕円ツールで円を描きます。手順1.で作ったものより大きいサイズで作ります。ここでは10pxで作りました。これは一番大きな円です。線なし、塗は[#ff1800]。
    手順:5pxの円を描く
  3. 二つの円を垂直方向に揃えます。二つの円の間隔は175pxにしました。
    手順:二つの円を揃える
  4. [オブジェクト]-[ブレンド]-[ブレンドオプション]をクリック。[ステップ数]を8にして[OK]をクリック。
    手順:ブレンドオプションの設定
    手順:ブレンドオプションの設定
  5. [ブレンドツール]を選択し、作成した2つの円をポチポチっとクリック。
    手順:ブレンドツールを選択
    手順:ブレンド
  6. ブレンドされた円を全て選択した状態で[オブジェクト]-[分割・拡張]をクリック。さらにそのまま全ての円を選択した状態で、[回転ツール]を選択します。Altを押したまま回転の軸(一番小さい円)をクリックします。オプション設定が出ますので、角度を90°に設定し、[コピー]をクリック。OKを押さないように注意してください。
    手順:回転ツール
    手順:回転ツール・コピー
  7. Ctrl+D(Windows)で複製します。4つ出来たところで、Ctrl+Gでグループ化します。
    手順:回転ツールで複製
    手順:グループ化します
  8. グループ化したオブジェクトを選択して、回転ツールで45°回転させる。これで基本形は完成!
    楕円ツール花火完成

アレンジ1 回転・コピーを増やす

15°単位で回転コピーしたものはこちら。
キャプチャ:楕円ツール花火

アレンジ2 ブレンドオプションをズームカラーにする

基本形の手順4.では[ステップ数]を設定しましたが、[ズームカラー]でも作成できます。
手順:ズームカラーを設定
ズームカラー完成

Illustratorの円弧ツールを利用して簡単に花火を描く

続いて円弧ツールを使用した方法をご紹介します。

  1. [円弧ツール]を選択します。キャプチャの様にオプションを設定します。塗は[#FF1800]です。
    手順:円弧ツールを選択
    手順:円弧ツール設定
  2. 赤い曲線が出来ました。あとは、回転コピーします。
    手順:円弧ツールベース
    円弧ツール花火完成

アレンジ1 複数組み合わせる

大きさの違うものを組み合わせたり、色を変えたりすると華やかになります。
円弧ツールアレンジ

アレンジ2 ワープツールで歪みを出す

正円ばかりだと動きがないな・・・。そんな時は[ワープ]を使用してみてください。[効果]-[ワープ]-[円弧]を選択。
手順:ワープツールオプション
ワープツール花火完成

Illustratorのシンボルを利用して簡単に花火を描く

一から作るのが面倒!という人は、Illustratorに標準で備えられているシンボルを利用するのも手だと思います。
Illustratorシンボル花火
色々組み合わせてオリジナルの花火を描いて見てください!下のサンプルの細かい粒状の花火は、Illustratorの砂シンボルを使用しています。
Illustratorで描く花火

Photoshopで着色する方法

光の表現はPhotoshopの方がお手軽に表現できます。Illustratorで作成した素材をPhotoshopで使用する場合は、[ファイル]-[書き出し]で保存用のダイアログが出ますので、ファイル形式[psd]を選択。書き出しオプションで[レイヤーを保持]にチェックを入れてください。こうすることで、Photoshopでの編集が楽になります。
photoshopで着色した花火

2013/08/20追記:Illustratorで光の表現

Illustratorでの光の表現はこちらのブログが参考になります。

Illustratorでの光の表現は複雑なものだと思っていたのですが、簡単にできる方法を丁寧に解説されています。
また、2013年11月23日にdot-Aiというイラレのイベントの第二弾が開催されます!
こちらのイベントにillustrator-laboの運営者であるカワココさんが登壇されます。しかもテーマは光の表現!!興味のある方は是非足を運んで見てください。私も行くつもりです。
dot-Ai詳細についてはこちらをどうぞ。

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