先月色彩学中心に本を読んだのですが、もう少し補完したくて今月も色彩中心です。
あとはユーザー心理をもっと知るためにマーケティング関連もちらっと。
結構内容被りしている本もありますが、とりあえず全部レビュー!
色彩心理&マーケティング本あれこれ
易しい書き方で解説されており、中高生でも読みやすいと思います。内容は色彩学の入門的な内容を浅く広く取り扱っています。色とは、光とは・・・と言ったニュートンやゲーテの色彩論から始まり、各国の色のイメージ、色が与える心理効果などなど。
気になったのは図表の出展やアンケートのサンプリング数の詳細が少ない事。著者が色彩の研究者ではない為、他所からデータを引用しているページが幾つかあったのですが、どのくらい正確なデータなのか曖昧だなぁという印象。
たまたま図書館で手に取って、いいなと思った本。借りた後気づきましたが、城一夫先生の本でした!
城先生の本については、先月のブックレビューでも紹介しています。
色彩専門の先生で分かり易いです。本の冒頭でも書かれていますが、色彩について初心者向けに解説した本です。浅く広くでデザイナーにも役に立つと思います。前述した色の科学と系統的には似ているので、読むならどちらか一冊で良いかと。
4月のレビューでも紹介しましたが、先生は色彩に関する著書が沢山あります。この「色のしくみ」では大学の生徒に取ったアンケート結果も掲載されています。・・・が調査人数が少ない(100人以下)為、これに関しては参考程度が良いかと思います。女子大生という限定的な母集団も気になるところ。
こちらはマーケティング本。例が分かり易くておススメです。デザインがいかに大切であるかが解説されています。かぐや姫をマーケティング的に紹介しているページがあったりと、楽しく学べる一冊。おじいさんに”偶然”見つけて貰う為には、どの竹林に潜むべきか・・・そこからかぐや姫のマーケティングは始まるのだと。
タイトルにもあるように、「楽しく」学ぼう!って事が書かれています。日頃から色彩に興味を持って、気になる色を見つけたらストックしておく。そのストックコレクションの中から自分の得意、好みを見つける事に繋がる・・・。といった事が書かれています。引き出しが多いと提案の具体性が増しますし、日々の積み重ねが大事なんですね。
ブックデザイナーの方の対談本です。速読で流し読みしたのですが、発想の豊かさと知識の深さが全テーマに見受けられました。私はWEBの人間なので、普段気に留めていなかった本のデザインに関する「なるほど!」がちらほら。一時期女性誌では付録ブームが巻き起こっていたのですが、本誌では「差別化の為に付録を付けるのは敗北」と書かれていてなんだか衝撃を受けました。
あとは、余白と創造力の話とか、散歩と未知の発見に関する話とか、デザイン云々よりもお話として興味深いものが沢山でした。あと、デザインについて本一冊分語れるのが単純に凄いなと。
まとめ
色彩心理について、赤は情熱、青は冷静、といったイメージは各国共通しているのは面白いなと感じました。人間の心理って不思議ですね。こういった事を考えていると、心理学への興味も湧いてきますが、収拾付かなくなるので押さえておきます。
本当はマーケティング関連でもう一冊読んでいるのですが、まだ読み切れていないので次の機会にご紹介します。色彩については実はまだ知りたい事があって、空海の色彩認識論に関する本を探しているところです。理解するのに時間がかかりそうなので、超現代語訳版が見つかるといいのですが・・・。
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