和風デザインに悩んだ時の5つのヒント

和風デザインに悩んだ時の5つのヒント

和風デザインに悩んだ時にヒントになりそうな事をまとめました。
季節柄、おせち料理や年賀状、新年特設サイトなどお正月デザインを制作されている方もいるのではないでしょうか。次の記事ではお正月デザインに焦点を当てた事例をご紹介します。

どんな「和風」を作りたいのか。制作の際に意識すると良い事

配色にこだわる

配色に日本の伝統色を使用します。例えば紫をメインカラーにする場合、どの紫にするかで印象が違います。東京の手ぬぐい屋さんなら江戸紫、京都の呉服屋さんなら京紫を使用するなど配色に明確な意味を持たせるとデザインに説得力が増します。
風呂敷専門店 むす美
以前、赤、黒、紫の色の歴史について記事にしました。
各色の歴史背景や染色方法について書いています。この3色については参考サイトもまとめているのでご参考までに。

日本の伝統色カラーコードはこちらのサイトが参考になります。

テーマに沿った文様を取り入れる

とりあえず和柄いれときゃ和になる・・・確かにそうかもしれませんが、文様に込められた意味を知ることは大切です。
例えばお葬式に松竹梅を使うのは絶対NGですよね。入学、結婚、新年などのおめでたい時も、そのイベントに相応しい和柄を選びましょう。
麻の葉
東京スカイツリーの内装に青海波や麻の葉が使われている箇所がありました。これは未来への発展、成長の願いを込めているのかなぁなんて思いました。
伝統文様に関する記事はこちら。

テーマを連想する日本のモチーフを取り入れる

例えば、受験がテーマなら絵馬、制服、七五三なら千歳飴などテーマを象徴するアイテムを取り入れます。
写真だとよりリアルに伝わりますし、要所にアイコンやイラストとして取り入れる事も可能。これらのモチーフは配色の参考にもなります。

受験がテーマだと梅か桜で迷うかもしれませんが、どちらも意味合いは間違っていないと思います。梅は学問の象徴ですし、受験シーズンは梅の季節。寒い受験の冬を乗り越えると桜の入学シーズンを迎える。
どちらに比重を置くかで選んでも良いし、時系列に沿って両方使うのも良いかも。

和風デザインとは少し違いますが、有名なのはネスレキットカットが「キット、サクラ サクよ。」のキャッチで受験生応援キャンペーンをしています。

ネスレ受験生応援キャンペーンキット、サクラサクよ。

言葉にこだわる

行書、縦書き。簡単に和を演出できる方法だと思います。
ただ、和風デザインだからと言って、必ずしも行書の縦書きにこだわる必要はありません。
その辺は全体のバランスを見て決めれば良いと思います。

どのフォントを選ぶかももちろん大事ですが、日本語は表現が多く美しい言葉です。
キャッチなどで日本語の美しさを意識すると、より雰囲気が出ます。

キャッチが印象的なサイト

吉日は、まいにち、あなたに訪れる

明日も咲いている。
また、日本人は文字で遊ぶのがとっても上手いと思うんです。
絵文字を利用して、見る人を楽しませるのも良い方法。へのへのもへじって今の子供たちは知ってるのかな・・?

テンプレートBANK 秘伝_江戸の文字絵テクニック
海外の方は漢字好きな方が多いですね、模様のように見えるのでしょうか。
旧文字や行書を模様として使用したり、ここぞとばかりに「日本」を取り入れましょう。

奇数を取り入れる

奇数は、陽の数として古くから扱われてきました。例えば慶事に使う水引の本数は5、7、9本が主流です。
鏡餅は2段(陰数)ですが、円形(陽の形)にすることでバランスを取っています。
デザインの場合、偶数の方がバランスを取りやすいかもしれませんが、敢えて奇数を取り入れてみては如何でしょうか。
奇数を取り入れる

最後に

今回ご紹介した5つは、デザインに直結するポイントをご紹介しました。考え方ですと「とりあえずからの脱却」と「和風と言っても様々ある」事に注意するだけで全然違うと思います。
年末年始は1年で最も和風デザインの需要が高まる時期。息詰まった時のヒントになれば幸いです。

2013/11/28追記:お正月デザイン事例編書きました!「【お正月デザイン】和風デザインに悩んだ時の5つのヒント 後編

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